シャツの生地・素材Material【ワイシャツの織り組織】

  • Bload cloth

    ブロードクロス

    ブロードクロス


    ビジネス・キャリアを漂わせるなら...

    英国では「ポプリン」と呼ばれ、シャツ地の代表ともいうべき存在。色は白が基本。糸の太さが細くなればなるほど柔らかな手触りになる。布面に細かい横畝のある織物で、シルケット加工したものはシルクに近い光沢と質感がある。平織りで、綿100%またはポリエステルと綿の混紡のものが一般的である。

  • Cotton lawn

    綿ローン

    綿ローン


    サラッとした肌ざわりを楽しみたいなら...

    ローンとは細番手を使い、少し粗めに織った薄手の平織り綿布のことをさす。サラッとしたタッチと、上品な感覚で広くシャツ地として使われている。ローンはもともと、フランスで作られた薄手のリネン織物のことを指していた。現在ではハンカチや盛夏用のワイシャツに多用され、薄く透け感があるのが特徴である。

  • Linen

    リネン

    リネン


    涼感のある夏用素材。

    亜麻糸(あまいと)で織った光沢のある薄手の生地。リネンは、綿やシルクと比べて吸水・発散性に優れ、水分や汗を素早く吸い取り拡散する性質がある。肌触りもサラッとしていて涼感のある着心地が特徴である。

  • Slub yarn

    スラブ

    スラブ


    ビンテージ感が漂うのが特徴。

    しっかりと撚りのかかった細い部分と、甘撚りの太い部分が交互に現れる糸を「スラブ糸」(別名<雲糸>くもいと)と言う。つまり「スラブ糸」とは全体が「均一な太さではない糸」のこと。スラブ糸を使った生地は、糸の節がランダムに出て、独特の表情が生まれる。その凹凸のおかげで、スラブデニムなどは洗いこむとにより、表情豊かな色落ちを楽しめる。

  • Twill

    ツイル

    ツイル


    手触りが良くてシワになりにくい。

    別名:綾織りとも呼ばれ、斜めの畝状に見える織り柄が特徴。デニム生地もこのツイル素材の一つである。綿のツイル生地は、よくコットンパンツやジャケットなどの素材として用いられ、あまりシワにならない素材であり、手触りがよいなどの特徴がある。細番手のものは光沢感があり、フォーマルな洋服やドレスなどの素材として用いられていることがよくある。

  • Dungaree

    ダンガリー

    ダンガリー


    ラフな気分でリラックスしたいときには...

    ダンガリーとは、デニムの一種で極めてカジュアルな素材。耐久性があり、気を遣わずにジャブジャブ洗えることが最大の長所。デニムより薄手で、タテ糸にさらし糸、ヨコ糸に色糸を用いているところが、ダンガリーの特徴である。ちなみに、タテ糸に色糸、ヨコ糸にさらしを使った逆のパターンをデニムと呼ぶ。

  • Chamblay

    シャンブレー

    シャンブレー


    パステルカラーが映える天気のいい日には...

    経(タテ)に色糸、緯(ヨコ)に白糸(または経糸と違う色糸)を使用した平織織物で、布面の独特な霜降りの風合いが好まれる。この上品な風合いは糸染め織物でなくては出せないもので、シャンブレー効果とか霜降り効果と呼ばれている。天然繊維であるコットンの味が充分発揮される織り方である。

  • Oxford

    オックスフォード

    オックスフォード


    アメリカントラディショナルで決めるなら...

    ボタンダウンシャツの代表的な素材で、通気性の良い夏向きの生地。タテ・ヨコ共に綿の糸を2本ずつ引き揃えた平織りの薄地織物のことで、日本名は斜子(ななこ)織りと呼ばれる。柔らかく美しい光沢があり、ふっくらした風合いがある。シワも付きにくく、しかも丈夫なので、スポーツウェアーにも用いられる。オックスフォードより細番手のものをピンポイントオックスフォード、さらに細い(100番手程度)のものをロイヤルオックスフォードといい、かなりドレッシーな雰囲気を持つ。

  • End on end

    エンド・オン・エンド

    エンド・オン・エンド


    着てわかる織りの妙味を楽しみたい人には...

    紺と白、あるいは藍の濃淡を1本おきに配列し、横糸も同様の色糸の配列で織り込んだ平織りの生地。無地でも深い味わいの色が出る。一年を通して着られるものとして、最も選ばれる素材である。刷毛目(はけめ)ともいわれる。

  • Jacquard cloth

    ジャガード織り

    ジャガード織り


    時には深く考えたいときもある...

    幾何学的な柄が理知的なイメージを醸し出す。色遣いと柄の組み合わせで、デザインは無限。ジャガードは、ドビーと同様に変わり織りの一種ではあるが、ドビーよりも大柄で複雑な紋様を織ることができる。ジャガードは、フランスの機織家ヨセフ・ジャカール(Joseph Jacquard)の名前に由来している。

  • Dobby cloth

    ドビー

    ドビー


    ひと味違う白いシャツを着たいなら...

    主として平織りまたは綾織りを地にして、光沢のある小柄な幾何模様を織り出した柄が特徴。模様はストライプ、ドット、幾何模様、花柄など種類が豊富で、ジャガードより小柄である。ドビー織機を使って織ったものはどれもドビークロスと呼ばれるが、特に決まった組織名を持たない変わり織りをドビー・ファンシー・クロスと言う。

  • Dobby stripe

    ドビーストライプ

    ドビーストライプ


    さりげない光沢感がドレッシー。

    ドビークロスの地模様の連続によって表現されるストライプ柄のこと。こういう無地の織り柄による生地は適度な張りがあり、シワになりにくいという特徴がある。そのためにビジネスシャツなどに多用される。

  • Herringbone

    ヘリンボーン

    ヘリンボーン


    大人の渋い魅力を引き出す英国調。

    綾織りの一種。隣り合う縞の綾目の方向を、左上がりと右上がりの交互にすることにより、綾目の流れがジグザグになった、綾織の変化組織。日本では、杉の葉に見立てて杉綾・綾杉とも呼ばれる。ちなみにHerringは「にしん」、Boneは「骨」の意味で、「にしんの骨」のようにも見えることからそう呼ばれている。

  • Cut dobby

    カットドビー

    カットドビー


    ファッション意識の高さを印象付ける。

    色糸で柄を浮き立たせるドビー織りの一種。柄の間隔が広い場合は裏地に色糸が出てくるため、糸を引っかけたりする場合がある。それを防ぐために、柄糸を裏でカット。さらにローンの様な薄い生地でも柄糸のストライプが出てこず、凹凸感のある高級な生地となる。

  • Darning stritch dobby

    刺し子ドビー

    刺し子ドビー


    和テイストのデザイン性。

    刺し子(さしこ)とは、布地に糸で細かく幾何学模様を刺していく手法のこと。もともと保温や補強のため、布にステッチを刺したのが始まりとされるが、それに見せかけてドビー織機で織ったものを言う。柔道着や剣道着にも用いられるが、シャツではファッション性を高めるために用いられる。

  • Seersucker

    シアサッカー

    シアサッカー


    素朴な風合いのある夏向きの生地。

    波状の凹凸部分と平らな部分が交互にストライプ状に表れた織物。元々、インドで作られた柔らかな亜麻布のことをシアサッカーと呼んでいるが、今ではコットンで作られていることが多い。日本では、しじら織りと呼ばれ、サラリとした感触で肌触りもよく、肌との接地面が少なく、涼しくて快適な着心地がある。衣類としては、カジュアルウェアやパジャマの生地として多く用いられる。

  • Satin

    サテン

    サテン


    豪華な印象にするなら。

    サテンは日本で繻子織(しゅすおり)と呼ばれるもので、タテ糸が表に多く出ている生地。 非常に光沢があり、豪華な雰囲気を持つ布のためドレス、裏地、ハンドバッグに使われる。 メンズではスカジャンが挙げらるが、シャツに用いられることもある。 またデリケートな生地なので、ちょっとした引っかきにも弱く、すぐ引きつれてしまったりする。保温性、吸水性は無く、耐久性も無いため洗濯にも弱い。

  • Moss stitch

    鹿の子

    鹿の子


    ポロシャツでは、定番。

    鹿の子(かのこ)編みといえば、凸凹ができる編み方をしたニット生地のこと。鹿の子のような模様となっているため、そう呼ばれている。ポロシャツの編み地によく用いられ、表面が凸凹で肌への接面積が少なく通気性が高い。メリヤス編みと比較すると、横方向には伸縮性があまりなく形が崩れにくいというメリットもある。いつもサラリとしているため、スポーツウェアの素材としてはもちろんのこと、最近ではクールビズ対応のビズポロとしてビジネスウエアとしても用いられる。