Yシャツの洗濯Do the wash【ワイシャツの洗い方】

  • はじめに...

    ドレスシャツは、「自宅で洗濯するよりもクリーニングに出した方が綺麗に仕上がる」と思ってる方は多い。しかし、実際は逆で、それがシャツをだめにしてしまう場合がある。毎日着るシャツは自分で洗うのが基本。クリーニング店に頻繁に出すと、上質な素材ほど、高温・高圧のプレスが生地に大きなダメージを与えるため、風合いを損ない寿命を縮めることに。長持ちさせたいなら、手間でも家で洗濯するのが断然おすすめだ。

  • Yシャツの洗濯

  • ①:事前確認

    シャツのすそに付いている絵表示を確認。大抵のワイシャツは、綿100%または綿とポリエステルの混紡の場合がほとんどなので、問題なく家庭で洗うことができる。ただし高級ブランドのワイシャツや綿・ポリエステル以外のワイシャツの場合は、手洗いしか出来ない場合もある。白い物・うすい色柄物・濃い色物の三通りに分けて、別々に洗濯するのがベスト。

  • ②:洗濯前のひと手間

    ぬるま湯に洗剤を溶かし、2~3分浸けてから洗うと汚れが落ちやすくなる。汚れのひどいえりや袖口は、洗濯前に液体洗剤でつまみ洗いか、かるくブラシ洗いをしてから洗濯機に。食べこぼしのシミ汚れや汗ジミがある場合は酵素入り洗剤にして、30~60分つけてから洗濯すると効果がある。それでも落ちないときはクリーニング店に相談を。腕の良い店だと対応してもらえる。

  • ③:洗濯準備

    洗濯時の水温をお湯にできるのであれば、約40℃ぐらいのお湯で洗濯すると汚れが落ちやすくなる。ちなみにヨーロッパなどの硬水は泡立ちが悪いため、必ず温水で洗濯している。洗濯時の水温が高いほど洗浄力がアップするからだ。 ちなみにクリーニング屋さんでは約50℃~60℃のお湯で洗濯。ただし温度が高いほど色落ちもしやすくなるため、色柄物の場合は注意が必要だ。

  • ④:洗剤について

    洗剤を規定量を洗濯機に入れる際、洗剤がシャツに直接、多量に降りかからないように注意。汚れをさらに落としたい場合は、酸素系漂白剤、または漂白剤入りの洗剤を一緒に入れて洗うといい。塩素系の漂白剤を使うと、色落ちはもちろん、襟やカフスなどが黄ばむことがある。白いシャツでも塩素系漂白剤の禁止マークがついているものもあるため、必ず確認を。洗濯じわが気になる方は、柔軟剤のお試しを。柔軟剤には、洗濯中の衣類の絡まりを防いで「洗濯じわ」を減らす効果がある。

  • ⑤:洗濯方法

    洗濯物を詰め込みすぎると、しわになりやすく、汚れも落ちにくくなる。洗濯機に入れる洗濯物の量の目安は、洗濯機の容量の7〜8割がおすすめ。えり先・カフスを傷めないようにするために、ボタンを留めて裏返しにし、なるべく洗濯ネット(目の粗いネット)の使用をお勧めする。 袖がからまず、洗濯機からとり出しやすくなり、シワも防げるといったメリットがある。水流はなるべく弱いモードをお勧めする。

  • ⑥:すすぎ・脱水

    すすぎの最後にリネンウォーター(大さじ1~2)を使うと、湿気の多い日の洗濯物に残る嫌なにおいを解消し、ほのかな香りがする。「脱水じわ」を防ぐには、脱水時間はできるだけ短め(30秒ほど)に設定し、脱水後は洗濯機に放置せず、すぐに取り出すのがポイント。特に形態安定シャツの場合、滴が垂れるくらいが理想で、水分の重みでシワを伸ばすように作られているためである。

  • ⑦:ハンガー干し

    干す前は出来る限りシワを伸ばしてから、できるだけ厚めのハンガーに掛けて、日陰干しをお勧めする。アイロン掛けが楽になり、シャツの褪色を押さえられるからである。 ハンガーに掛けるとき、形をととのえて、パンパンとたたき、細かい洗濯ジワをのばす。着たときに目立つ、えり・前立て・ポケット・そで口・縫い目の部分を引っ張り、大きなシワをのばす。(肩の部分は引っ張らず叩いて伸ばすだけに)このひと手間で、乾いたときのシワが減り、仕上がりに差がつくのである。